スキューバダイビング 中性浮力のコツ

 

ダイビングは、ゆっくり落ち着いて呼吸をし、浮力をコントロールして、神秘的で非日常的な世界を楽しむ遊びです。

リラックスした状態で、水中を自由に泳ぎ、無重力を体験することが、ダイビングの醍醐味です。

そこでダイバーに求められるのが、中性浮力になります。

水中で『浮きも沈みもしない状態を作る』, この状態を”中性浮力”と言います。

中性浮力をマスターするには、浮力の変化への理解・準備・対応が求められます。

この記事が、中性浮力が苦手な方へのヒントになればと思います。

 

 

中性浮力のメリットとは?

 

ダイビングをする人にとって、中性浮力は、身に付けるべき必須スキルです。

ダイビング中に、中性浮力が出来ることで多くのメリットがあります。

浮力をコントロール出来れば、エアーの消費を抑えられ、ダイビングの潜水時間も長くなります。

浮力のコントロールが出来れば、足元のサンゴを傷つけないといった、水中環境を壊さない・守ることにも繋がります。

また、危険なダイビングとされる急浮上や、急潜降も防ぐことが出来ます。

その点から中性浮力は、『ダイビングの必須スキル』となるのです。

 

 

浮力の変化への理解

 

水中では、水深を変えるたびに圧力の変化が発生します。

水圧と大気圧を合わせたものを、絶対圧と言います。

10メートルでは、大気圧が1、水圧が1になるので、絶対圧は2気圧、

20メートルでは、大気圧が1、水圧が2になるので、絶対圧は3気圧、

30メートルでは、大気圧1、水圧が3になるので、絶対圧は4気圧になります。

深く潜れば潜るほど、絶対圧は強くなります。

水深が変わるごとに変化する為、BCDジャケットの中の空気も、こまめにコントロールをしなければなりません。

これが、中性浮力の難しいところです。

今自分が、プラス浮力でいるのか、マイナス浮力でいるのか、そこを意識してダイビングすることが、中性浮力の第一歩になると思います。

 

 

浮力の変化への準備

 

ダイビングを始めたばかりの時は、いきなり中性浮力をマスターするのは、ものすごく難しいです。

そこで、『中性浮力を取りやすくする為の準備』が必要です。

いくつか紹介していきます。

 

ダイビングコンピューターを見る

中性浮力は、水深によって浮力のコントロールが必要です。

自分がいる場所から、水深何メートルに向かうのか指標が必要になります。

水中ではインストラクターでも、ダイビングコンピューターを使い、水深や潜水時間、おおよその現在地などを確認しています。

また、水温や窒素レベルなども表示されるので、中性浮力だけではなく、常にダイビングコンピュを持って、海に入り確認して潜るようにしましょう。

ダイビングコンピューターは、すべてのダイバーに取って必須のアイテムです。

 

適正ウエイト

適正ウエイトとは、その日に使う器材をすべて付けて、海に入ってBCDやドライスーツの空気を抜いた状態で、水面に垂直に浮き、水面の高さが目の辺りにくるように、ウエイトをコントロールして重りを付けることを言います。

中性浮力を取る為に、ウエイト量を調整することはとても重要です。

スチールタンクやアルミタンク、ドライスーツやウエットスーツなど、ダイビング器材が変わるとウエイト量も変化します。

また中性浮力を取る為には、バランスよくウエイトを付けることも重要です。

バランスが取りにくいウエイトの付け方をしてしまうと中性浮力以前の問題です。

なるべく左右対称になるように、ウエイトの位置をコントロールし、中性浮力が取りやすいように準備をしましょう。

中性浮力はダイビング器材が変わったり、ウエイトが毎回変化してしまうと浮力への感覚が掴みづらいです。

なるべく自分の器材を持ち、潜る度に違う器材を使用しないことも、中性浮力を取るために必要な準備となります。

 

ダイビング中の姿勢

中性浮力を取るためには、姿勢も重要です。

一番大事なのは、足の位置です。

体は水平に保ち、足は頭よりも上に来るように意識してキックしましょう。

ただし地面だけが見えている場合は、足が上に上がりすぎている状態で、正しい姿勢とは言えません。

正しいバランスの状態は、足が上にありますが進行方向をしっかり目で確認できる状態です。

慣れるまでは窮屈さを感じてしまうかもしれませんが、窮屈さを克服すると中性浮力にまた一歩近づきます。

 

 

浮力変化への対応

浮力の変化に対応するためには、浮力の変化には時間差があることを知っておかなければなりません。

プラス浮力になるのも、マイナス浮力になるのも、すぐに変化するのではなく少し遅れて浮力の変化が起こります。

その為こまめに、浮力のコントロールが必要です。

大まかにエアーを入れたり、抜いたりを繰り返してるだけでは、いつまでも中性浮力にはなりません。

そこで、中性浮力を取る為のアドバイスをすると、微調整はすべて自分の呼吸によってコントロールします。

自分の肺も浮力の対象だと考えて、他の器材でコントロールする前に、呼吸を繰り返してみて下さい。

それで体が、上下する場合は呼吸でコントロールするタイミングとなります。

呼吸では浮力が足りない時は、BCDの浮力で対応しましょう。

呼吸で調整することを覚えると、中性浮力は確実にうまくなります。

中性浮力が取れると、浮力で使用するエアー・呼吸で使用するエアーを区別することなく使用できるので、無駄なエアーの消費を抑えられます。

中性浮力が上手くなるコツは、浮力変化への対応力を上げていくことです。

 

 

まとめ

 

ここまで、中性浮力について話してきましたが、中性浮力を取るためには、ダイビングでの経験本数が早い人で20本、普通の人で30本、苦手な人で40本と言われています。

確かに中性浮力をマスターするのは、少し時間がかかると思います。

ただ中性浮力が取れてくると、ダイビングの本当の楽しさを実感していただけます。

ダイビングは、『うまくなると楽しくなる』遊びです。

中性浮力をマスターして、海の世界をより楽しんでいただきたいです。

 

 

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