スキューバダイビング・耳抜きが苦手な方へ・耳が抜けずらい方へ

  • 2021/05/03

 

ダイビングを楽しむために、必要になってくるのが耳抜きです。

耳抜きが苦手な人や耳抜きに時間がかかるという方は、いくつかの理由が考えられます。

ここでは耳抜きのやり方や耳が抜けずらい方のための改善方法を紹介していきます。

これを読んで少しでも耳抜きがスムーズに行えるようになると嬉しいです。

 

マスクはフィットしているか?

 

耳抜きが出来ない人の中には、マスクが顔にフィットしていないということも考えられます。

ノーズポケット部分が鼻の形に合っているか、つまみやすいかも重要なポイントです。

海外製品のマスクを使用していたり、顔が小さい人用の小顔マスクも存在するため、マスクの形によって耳抜きできないケースも考えられます。

マスク購入の際には、インストラクターに相談する・しっかりと鼻がつまめるかを確認してから買うことをお勧めします。

 

耳抜きの方法・バルサルバ法・フレンツェル法・トインビー法

 

ダイビング中、何度もやらければならないのが耳抜きです。

耳抜きのやり方は、耳が抜ければどのやり方でも問題ありません。

自分がやりやすい方法を見つけ、慌てず行うことが成功の秘訣です。

 

今回は耳抜きのやり方を大きく分けて3つ紹介します。

・バルサルバ法   

 鼻をつまんでゆっくり息で圧力をかけていく

・フレンツェル法  

 鼻をつまんで舌の奥を上に持ち上げる

・トインビー法   

 鼻をつまんだままツバを飲み込んだり、

 アゴを動かしたりする

 

バルサルバ法

 

 

 

ダイビングで一番耳抜きのやり方として有名なのが、バルサルバ法になります。

口を閉じた状態で、鼻をつまみ、最初はやさしく徐々に強く息を吐いていきます。

まずは、マスクを付けずに練習して、感覚を掴みましょう。

感覚が掴めたら、マスクを装着して、ノーズポケットをしっかり摘まみ、耳抜きをしてみて下さい。

鼻から息が漏れ気味の人は、指で鼻の穴をふさぐように意識をしてやってみると、成功する場合もあります。

耳の鼓膜が外に押し出されるような感覚になると成功です。

 

フレンツェル法

 

 

聞きなれないやり方ですが、方法は簡単です。

まずは鼻をつまみ、鼻をつまんだ状態で、舌を折り曲げて、ノドの奥のほうに持っていき舌を持ち上げます。

耳の奥が動いている感覚になれば成功です。

耳抜きを無意識に行っている人はこのやり方でダイビングをされている方が多いです。

耳への負担は少ないですが、抜けた感じがあまりしないので、上級者向きのやり方になります。

 

トインビー法

 

トインビー法は日常生活でも使用している人が多いやり方になります。

飛行機やエレベーターなど違和感を感じた時に、鼻を摘まみツバを呑むやり方、また鼻を摘まみアゴを動かして耳を抜くやり方、これをトインビー法と言います。

ただダイビング中は、通常よりも渇いた空気を吸っているため、口の中が乾きやすくなっています。

そのためツバが出にくいのが理由となり、バルサルバ法が、一般的なダイビングでの耳抜きのやり方になっています。

 

耳抜きのタイミング

 

耳抜きのやり方を覚えたら次に重要になるのがタイミングです。

耳抜きのタイミングは、耳が痛くなってから開始すると耳が抜けずらく、やりにくいです。

タイミングとしては、耳に違和感を感じた時にスタートするのが望ましいです。

水深10mまでは、圧力の変化を耳が感じやすいのでこまめに耳抜きすることを心がけましょう。

耳抜きが不安な方は一度水面で試してから潜降するのもおすすめなやり方です。

 

潜降中に耳抜きができない場合は?

 

潜降中に耳抜きができなくなることは、ダイビングをしていると少なくありません。

対処法としては、今いる水深よりも浅い水深に移動して、再度耳抜きをすることです。

片方の耳が抜けなければ、抜けない方の耳を上に傾けると抜けやすくなる場合もあります。

潜降中にそれでも耳が抜けない場合は、インストラクターやバディに耳が抜けないことをハンドシグナルで伝え、潜降をストップしてください。

一度、耳が抜けない状態でも、落ち着いて呼吸をして、再チャレンジをしてみましょう。

慌てず耳抜きを行うと改善されることもあります。

とにかく無理をして潜らないことが大事です。

 

朝は耳が抜けにくい?!

 

ダイビングは早起きをして、潜るポイントまで移動することが多いと思います。

もし時間があるのであれば、ガムを噛んでアゴを動かしたり、耳の周りをマッサージして緊張をほぐしたりすると耳抜きがしやすくなります。

耳抜きが不安な方は、朝 一度試してみるのもいいと思います。

水中に入って、すぐに耳抜きに挑戦するよりも、一度練習しておくと、気持ち的にも余裕を持ってダイビングに望めるようになります。

また耳抜きの練習方法としてオトヴェントが有効とされています。

鼻で風船を膨らませ、耳抜きの感覚や耳抜きをする時の空気量などを自分で体験することが出来ます。

耳抜きはどうしても個人差が出てしまうものなので、耳抜きの感覚は、人それぞれ違います

ダイビング前に耳抜きの感覚がわからないという方は、試してみてください。

 

まとめ

 

ここまで耳抜きのやり方について紹介して来ましたが、耳抜きは、少しコツが必要になります。

1回で、出来てしまうお客様もいれば、慣れるまでに時間がかかるお客様もいらっしゃいます。

耳抜きは、慣れてしまえばどんどん上達していきます。

重要なのは、耳抜きのやり方と耳が抜けた感覚を覚えること、そして耳抜きをするタイミングです

この内容が少しでもお役に立てば嬉しいです。

 

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